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ドゥーラ

無痛分娩の普及しているアメリカの病院でも、
最近の傾向として、局所麻酔による鎮痛方法以外にも
分娩中の入浴、シャワー浴やバースボールを使ったリラックス法、
ドゥーラを活用する方法などを取り入れるようになってきています。

これは陣痛をやわらげる方法の選択肢を増やして欲しいという
産婦の要求に応えるためです。


上記にある「ドゥーラ」は、分娩経過中に産婦のさまざまなお世話をする人で、
日本ではまだ一般的ではありません。

ドゥーラとは、出産サポート訓練を受け、経験を積んだ分娩付添人です。
中には看護師としての訓練を受けている人もいますが、
たいていは医療的な訓練は受けていないため、
医療面でのアドバイスや出産の介助は行ないません。


産婦さんの傍から離れることなく、
分娩中の介護や精神的なサポートをしてくれます。

ドゥーラと妊婦さんは、出産予定日より前に何回か会う機会を設け、
親しくなり、出産に関する相談に乗ったり、バースプランを立てる
お手伝いをしてくれることもあります。

そのため、いざ陣痛が始まっても、その時には互いによく知った仲になっているため、
産婦さんは安心して出産に臨めるのです。

何となく、自然分娩の際にお世話になるように感じるかもしれませんが、
ドゥーラは自然分娩に限らず、無痛分娩を選択した場合にも、
精神的、実務的な支援をしてくれます。


アメリカでは核家族化が進み、身近に分娩中に付き添って
支えてくれる人が少なくなったために、このようなサービスが
必要とされうまれたのかもしれません。

日本でも里帰り出産が難しい産婦さんなどの支えになるために、
このようなサービスが普及するといいですね。


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分娩の段階

無痛分娩を希望する妊婦さんでも、
正しい陣痛の仕組みや分娩の段階を知っておく必要があります。

出産というのは、その時にならないとわからないことが多いのですが、
流れを頭に入れておくだけで、自分の今の状況を受け入れやすいからです。

分娩は3つの段階に分けられ、各段階での所要時間は人それぞれです。


分娩第一期とは、陣痛が始まってから子宮口が
全開(10cm)になるまでの段階をいいます。

分娩第一期は、3つの段階のうちでもっとも長い時間を要し、
短い人では2,3時間ですが、長いと18時間以上かかる人もいます。

子宮口が開き始めてから3,4cmまではゆっくりと進行し、
その後、子宮口が開く速度が速くなっていきます。


分娩第一期と第二期の間には移行期があり、
この時期には子宮の収縮がさらに強くなり、間隔も短くなるので、
無痛分娩などの鎮痛手段をとらない場合は痛みも増します。

移行期は2,3分のこともあれば、2,3時間のこともあります。
この時期の産婦さんは体の震えや吐き気を感じる人もいます。

分娩第二期とは、子宮口が全開してから
赤ちゃんが生まれるまでの期間です。

ここでは、産婦さんは赤ちゃんを産道から出すために、
陣痛に合わせていきみます。

この期間は2,3分から長くても数時間で、
経産婦では短くなるのが一般的です。

この時期の痛みの感じ方はさまざまで、
赤ちゃんが産道を通過する際の圧迫感や骨盤辺りの骨に痛みを感じた、など、
選択した鎮痛方法によっても変わってきます。


分娩第三期とは、赤ちゃんが生まれてから胎盤が出てくるまでの期間です。
普通は10分もかからないことがほとんどで、長くても30分程度です。
胎盤は、生理痛ほどの軽い痛みを伴って出てくることが多いのですが、
今までの激しい陣痛の痛みとつらさから産婦が解放される時期でもあります。


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麻酔による無痛分娩の方法

日本では、陣痛の痛みに耐えて赤ちゃんを
産むことがまだ当たり前のように捉えられています。

しかし、必ずしも我慢することが美徳であるのか?
と疑問を感じている人が中にはいるのも事実です。

最近では、麻酔による無痛分娩を経験したお母さんからの体験談を
聞く機会も増えてきたように思います。


日本ではまだアメリカほど麻酔による無痛分娩が普及していませんが、
その主流は「硬膜外麻酔」を使う方法です。

これは局所麻酔の一種で、下半身の知覚神経をブロックし、
鎮痛効果を発揮します。

硬膜外麻酔による無痛分娩では、最初に腰椎のなかにある
硬膜外腔というスペースに細いカテーテルを留置して、
分娩が終了するまでそのカテーテルから局所麻酔を投与します。

その他に「脊椎麻酔」を使う方法があります。
これも局所麻酔の一種です。

脊椎麻酔では、硬膜外腔よりも脊髄に近いスペース(くも膜下腔)に
非常に細い針で、直接、局所麻酔薬を投与します。
硬膜外麻酔よりも確実な鎮痛効果がすぐに得られます。

脊椎麻酔は主に帝王切開や鉗子分娩などの場合に用いられます。
また「硬膜外麻酔」と「脊椎麻酔」の長所を組み合わせ、併用する方法や、
産婦さんが自分で鎮痛のコントロール(薬の投与)を行なう
「PCEA(自己調節硬膜外鎮痛法)」といった方法もあります。


無痛分娩の目的での「全身麻酔」は、鎮痛薬や麻薬性鎮痛薬の注射により
痛みだけを紛らす方法であって、手術ができるほどの全身麻酔とは異なります。

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硬膜外麻酔とは?

硬膜外麻酔法とは、腰椎の硬膜外腔というスペースに
細いカテーテルを留置して、そこから局所麻酔薬や麻薬性鎮痛薬など
投与する方法です。

現在では、硬膜外麻酔による無痛分娩は、
無痛分娩のもっとも有効な方法として行なわれています。


硬膜外麻酔は、下半身の感覚を麻痺させることによって、
陣痛を軽減もしくは完全に取り除いてくれます。

最初に薬を投与してからおよそ10分~20分で効果があらわれ、
薬剤を追加投与することによって赤ちゃんが生まれるまで
十分な鎮痛が維持できます。

硬膜外麻酔は、子宮や子宮頸部から痛みの信号が
脳に伝わるのを途中で麻痺させて、産婦さんが痛みを感じないようにするのです。


硬膜外麻酔によってどの程度感覚が麻痺するのかは、
使用された薬の濃度と量により異なります。

硬膜外麻酔が効き始めると、お腹からつま先までの感覚が
なくなったり鈍くなったりします。
子宮が収縮するたびに締め付けるような感覚はするものの、
痛みは感じなくなります。

ほとんどの女性が陣痛からは開放されますが、
分娩をしている実感は味わえます。


分娩の最終段階では、赤ちゃんを娩出するために、
産婦さんがしっかりといきむ必要があります。

産婦さんの感覚が麻痺していると、いきむタイミングがつかみにくいため、
この時点で薬の量を減らす対応をとる場合もあります。

一方で、硬膜外麻酔によって陣痛が軽減したおかげで、
痛みと戦いながらいきむよりも、より自然にいきむことができた、
という産婦さんもいるようです。


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硬膜外麻酔の手順

無痛分娩の主流となっている「硬膜外麻酔」を使った
方法の手順とは?

1.産婦さんは、横向きに寝るか座った姿勢で、背中を丸めます。
2.消毒液で背中を拭き、ごく細い針で痛み止めの注射をします。
3.硬膜外麻酔のための針を刺して、先端を硬膜外腔まで(皮膚から4cm前後)進めます。
 そしてこの針の内側を通して、カテーテルと呼ばれる細いプラスチックの管を硬膜外腔に留置し、
 硬膜外針は抜いてしまいます。
4.カテーテルからごく少量の薬を試験投与して、カテーテルが正しい位置にあることを確認します。
 その際にめまいや耳鳴りがした場合は、カテーテルの先が偶然血管に入った可能性があります。
5.カテーテルがずれたり抜けたりしないように、テープでしっかり固定した後は、動くこともできます。
6.留置したカテーテルから局所麻酔薬、あるいは麻薬性鎮痛薬を陣痛がおさまるまで少しずつ
 投与します。
7.効果が切れかかれば薬を追加できるようにしておきます。
 この場合、薬が効くまでに、通常15分?30分程度かかります。


無痛分娩を行なっている間は、産婦の心拍数と血圧を定期的に測定します。
また赤ちゃんの心拍数も監視しています。
同時に子宮の収縮の頻度や強さを陣痛計を使って観察します。

一般には赤ちゃんが生まれて会陰の処置が終わってから硬膜外麻酔を中止します。
その後、2~3時間で下半身の感覚がもとに戻ります。
その時点で少し痛みがあり、つらく感じることがあるかもしれません。

まだ鎮痛処置が必要であれば、お医者さんや看護師さんに相談して
鎮痛薬を処方してもらいましょう。


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